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事務所だより

拓郎ファン必見!映画「結婚しようよ」 豆電球No.45

2008年2月15日

拓郎ファン必見!映画「結婚しようよ」

豆電球№45は、最近見た、「R−45?」(45歳以上にお勧め)の映画「結婚しようよ」のお話。№44が、少し堅い話だったので、軽いノリで行きたい。
「結婚しようよ」は、若い頃、拓郎にあこがれバンドをやっていたが今は家で家族揃って夕食を食べることが大の楽しみでc;〜家族の「掟」にしている三宅 裕司演じるサラリーマン香取卓(52歳)とその家族(真野響子演じる妻、「天花」で主演した藤澤恵麻演じる長女、中の森バンドのAYAKO演じる次女)を 描いたコメディーである。
「この映画に込められたメッセージは何だろうか」と理屈っぽく考えるようなところは何もない、文句なく見ていて楽しい映画。ストーリーは単純で、駅前広 場で拓郎を謳うバンドに合わせて口ずさんだときに知り合った青年木村充を自宅に連れて帰るところから、話が始まる。木村は、阪神大震災で両親を亡くし、親 戚の経営する蕎麦屋で修行中だった。 やがて長女詩織が木村に惹かれ始める………。随所に笑いあり、涙あり。私は、主人公香取はほぼ同じ世代、二人の娘を 持つということもあり、すっかり感情移入して見てしまった。
おもしろいのは、香取と周囲の人間が、みんな何かの「こだわり」を持っていることだ。
香取は、先ほど紹介した「家庭の掟」だけでなく、営利第一の会社(不動産・宅地分譲)に対する反発を持ち続け、休日を返上して顧客(松方弘樹)が田舎に 購入した古い民家に竹で作った簡易水道を設置する工事に熱中したりする(松方弘樹が、映画では狂言回しのような役割である)。充が香取を「権威主義」と呼 んだ途端、怒り狂って殴ってしまう。 これが、70年代に青春期を送った世代というものだろう。

この映画は、「半落ち」を撮った佐々部準監督が、若い頃から抱いていた、「全編を吉田拓郎の歌が流れる映画を撮りたい」という夢を叶えた映画とのことで あり、拓郎の名作が次々と流れる。タイトルの「結婚しようよ」に始まり、「落陽」「今はまだ人生を語らず」「春だったね」「襟裳岬」等が、それぞれピッタ リの場面で流れる。拓郎ファンには堪えられない映画だ。かく言う私も、時々、(他の弁護士がいない時に)事務所のデスクの横のラジカセで拓郎を聞いたりし ているのだが。
映画館で買ったパンフレットによれば、監督の佐々部準監督は、1958年1月生まれというから、私と二ヶ月しか違わない。監督は、「監督にとって吉田拓 郎さんという存在はどのようなものなのでしょうか」と聞かれ、「青春の思い出であり、ぶれない生き方が自分に勇気を与えてくれた」という趣旨の事を言って いる。同感だ。70年代前半、みんな吉田拓郎を聞いていた。今のように、アーティストが次から次に現れては消えるという時代ではないから、皆、同じ曲を聴 いて、もっと感動を共有していたような気がする。

吉田拓郎の歌とは?
青春の情熱、寂しさ、やるせなさ。「この時代に賭けるものなんて何もないさ」という「落陽」のフレーズが物語る時代への反発、当時そこかしこに漂ってい た、学園紛争の時代が終わった後の虚脱感やニヒルな気分。しかし、それでも明日に向かって歩くんだという勇気、パワー。そして、何よりも、その歌の人間く ささ、あたたかさ!懐かしさ。友情。
吉田拓郎は病を得たとも聞く。回復して、また元気な姿を見せて欲しい。
映画の中で次女役を演じるAYAKO(中の森バンド)のハスキーボイスな拓郎が良い。 「結婚しようよ」「風になりたい」「優しい悪魔」等、たっぷり聞かせてくれる。
特に「風になりたい」はお勧めです(シングルアルバム)。

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