【報告】法律講座「匿名の誹謗中傷に泣き寝入りしない! ~発信者情報開示の仕組みと正しい対処法~」を開催しました
2025年6月20日
6月11日(水)18時より、北区黒川駅近くの「生涯学習センター」第2集会室にて、SNS上の誹謗(ひぼう)中傷や名誉毀損(きそん)に関する法律講座を開催しました。
匿名アカウントによる投稿の被害を受けた個人や企業が、発信者情報開示請求を通じてどのように被害回復を図るのか、弁護士が、自身の担当した事例や経験を交えながら法律の仕組みや実務について解説しました。
SNS上での誹謗中傷に対して、匿名での書き込みをした人物の特定のために、発信者情報の開示請求によって犯人を特定する制度については、プロバイダ責任制限法が規定を設けておりますが、行為者にたどり着くためにかかる時間やコスト、不確実性を考慮すると、とても簡便な手続きであるとは言えません。
今回ご参加いただいた方の中の多くに、実際に被害に遭われたご経験がある一方で、十分な権利回復が行われていないと感じておられる方がいらっしゃる印象を受けました。スマートフォンなどの普及により、誰でも気軽にSNSを利用できるようになった一方で、リテラシー教育や法整備それぞれについては課題が多いことは間違いなく、まだまだ過渡期にある分野だと感じました。
弁護士 村上光平