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ホウネット通信

「(春休み)親と子の法廷ウォッチング」を開催しました!

2012年5月10日

 3月27日、ホウネットの法廷ウォッチングを開催しました。
(ちょっと時間が経ってしまいましたが、レポートします)

 参加者は19名。名古屋北法律事務所の山内益恵弁護士、伊藤勤也弁護士がご案内しました。

 弁護士から裁判所について30分ほど説明したあと、裁判員裁判(審理途中〜論告弁論)、民事事件の証人尋問(一部)、大きな法廷での刑事裁判(終わりがけ)を傍聴し、その後は弁護士会館の会議室にて感想や質問などの交流を行いました。

 裁判員裁判は強盗致傷事件でした。裁判員裁判の傍聴は私も初めてで、審理の途中からの傍聴でしたが、論告・弁論を最初から最後まで見ることができたので、事件の概要がよくわかりました。従来の裁判と全く違い、専門用語を使うことを極力避けているようで、本当にわかりやすい説明でした。また、論告の前には数名の裁判員が被告人に質問する場面もあり、貴重な経験をしたと思います。

 小学生にはちょっと難しかったかも(?)しれませんが、中学生くらいならどんな事件だったか、検察官と弁護士の話だけで理解できたのではないでしょうか。検察官と弁護士の話し方も、一般人である裁判員に物語を語りかけるような感じでした。法廷という厳粛な場ではありますが、難解な専門用語が飛び交うわけではなく、これなら一般の方でも参加できると思いました。今後の法廷ウォッチングでも、可能な限り裁判員裁判の傍聴を取り入れたいところです。裁判員裁判を最初に見てしまうと、その後に傍聴した民事と刑事の裁判は何をやっているのかよくわかりませんでした。ただ、「(一般的な)裁判の雰囲気を感じてもらう」という意味では、これもよかったのかもしれません。

 傍聴後の質問コーナーでは、子ども達も含め全員に感想を述べてもらいました。やはり一番長く傍聴した裁判員裁判の感想が中心でした。
 子ども達からは、裁判の雰囲気に飲まれドキドキしたというかわいらしいものから、判決を下すポイント(被告人がどれだけ反省しているとか)がわかりやすかった、検察官が被告人に有利なことも話していたのが意外だったなど、なかなか鋭い感想も出ていました。親の方は、自分が裁判員になったときのことを考えたという意見がほとんどでした。その人の人生を決めることになる裁判がどれほど重いものか、大人も子どももひしひしと感じられたようです

 今回参加できなかった方からも「なかなか参加できないんだけど、いつか参加したいから」と、今後の開催も期待されています。
また企画をしましたら、当ページなどで発信していきたいと思います。

2012/5/10
事務局F

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