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ホウネット通信

茶谷さんのヨーロッパ旅行記 4

2006年4月21日

人権はヨーロッパ 水は日本

三カ国走り歩きの旅は多くの教訓を得ました。行ってよかったと思っています。ただ、なにもかも良かったわけではありません。いくつかの問題点を挙げてみました。

(1)東洋人に対する差別意識
ホテルに入るとき入り口が別、食事も別の部屋という場合などがありました。ただ、一緒に行った人たちの中には食堂で写真を撮ったり、窓の外の景色に大勢で歓声を挙げるなどこちら側の態度にも疑問があります。また、ホテルには鍵の壊れているところもありました。事前に点検がしてありません。
しかし、ホテルから家族に電話をかけたとき、インド系と思われる従業員はとても親切でした。同類に対する思いやりなのでしょうか。

(2)緻密な日本の案内
フランス新幹線は後の列車が高速で追い抜くという日本のようなダイヤが無く安心でしたが駅に到着する列車は何処に何号車が着くか全く案内はありません。日本の方がしっかりしています。

(3)水はなんと言っても日本
1リットル清涼飲料水が千円でした。乾燥していてべたべたとした暑さは無い変わりに三国とも飲み水代が高い。しかし、今の日本は豊かな水資源を大切にする政治ではありません。豊かな自然を守りたいものです。

(4)進出日本企業の懐ねらい
日本企業(商店)が進出していてワインなどをやたらと観光客に「寅さんのような口調」で売りつけます。無駄なものを売りつけるわけです。税金を払ってくれるなら、少々は見過ごそうというヨーロッパ貴族意識のだらしなさでしょうか。街頭の自動販売機設置を自治体の許可で規制しているのに矛盾です。

(5)それでもヨーロッパはよい
幾つかの疑問や日本の良さを感じました。しかし、人権意識や労働法制などはやはりヨーロッパはしっかりしています。路上生活者も見受けませんでした。オル セイ美術館では十人ほどの養護児童に数人の指導員が付いて名画の前に座り込ませて絵を書かせていました。日本の美術館ではこんな光景は見られないのではと 思いました。
体力とお金があればもう一度行ってみたいものです。こんどは一国(出来ればイギリスに)に半月くらい行きたい。

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