文字サイズ 標準拡大

ホウネット通信

12/8学習会「今につながる『韓国併合』〜・・・」 (終了しました)

2010年12月27日

 下記の学習会は24名の参加があり、終了しました。

 企画者として、タイトルの「〜100年後の私たちは−」に込めた意味は、「韓国併合」から100年も経っているのに、いまだに和解、清算できずにいる日本人とは何なのだろうか、という気持ちです。こういう100年の歴史を歩んできた日本の近現代史も、もっと学ばなければいけないと思います。

 学習会では「慰安婦」でも「強制連行(で日本に連れてこられた人たち)」でもない在日朝鮮人の存在、彼らが歩んできた苦難の歴史を、3世である裵弁護士より、自身やご家族の体験を交えて語っていただきました。

 戦中に日本にやってきたたくさんの朝鮮人がいたが、彼らはなぜ日本にやってきたのか? 土地を取り上げられ、生活に困窮した末の選択であった。戦争が激化し、日本の戦局が怪しくなってきたころから、皇民化政策として、日本語が「国語」、自分たちの民族の言葉が「外国語」となり、言葉や文化を奪われた。日本人と同じ学校に通う中、差別やいじめを受け、学校に通えなくなって文盲になった方が少なからずいること、日本社会で読み書きができないことによる苦しみ・・・。
 戦後も、日本国憲法の施行日(1947/5/3)の前日に通達が出され、在日朝鮮人は憲法からも除外された。やむなく日本に来て、やむなく日本に残らざるを得なかった在日朝鮮人の方たちが自主的に学校を作り、同胞の教育をする運動を展開したこと、しかし今なお、無理会や差別があり、高校の学費無償化の流れの中でも朝鮮学校が除外されようとしていることなども知りました。

 ここに全てを書くことはできませんが、今まで聞いたこともないお話ばかりで、企画者である私自身が、このような「身近な近現代史」を知らない日本人であることに気付かされました。

 いま、そして将来の近隣諸国の関係を展望するとき、やはりこういった歴史をきちんと知らなければ、議論のテーブルにすら付けないのではと思いました。

 ホウネットでは、今後も平和のための学習会を企画していきますので、宜しくお願いします。

2010/12/27
 事務局K

———-

 「暮らしと法律を結ぶホウネット」では、12月8日に下記の学習会を開催します。
 この日は、かつて日本が真珠湾攻撃をした日であり、平和について考える取り組みとして企画しました。
 今年は日本がかつて強制的に「韓国併合」をしてから100年の節目の年でもあります。この機会に、みなさんと学びを深められたらと思っています。

学習会
今につながる『韓国併合』〜100年後の私たちは−

日  時:2010年12月8日(水)
        午後6時30分〜8時30分
場  所:名古屋市北生涯学習センター 視聴覚室
       (地下鉄「黒川駅」4番出口より徒歩3分)
おはなし:弁護士 裵明玉(ペ・ミョンオク)
参 加 費:無料

 日本のお隣にある朝鮮半島・・・韓国のアイドルや俳優、北朝鮮の軍事政権や拉致問題などが連日のようにマスメディアで取り上げられています。しかし、私たちは、日本人と朝鮮半島との関わりについて何を知っているでしょうか?
 日本にはたくさんの在日コリアンが住んでいますが、日本による侵略戦争や南北分断などが原因で、日本で生活することになった方が少なくありません。
 「韓国併合」とは何だったのか――。在日コリアン3世の弁護士が見てきたこと、感じてきたことをお話しし、日本と朝鮮半島との過去と未来を見つめます。

(2010/11/17掲載)

このページの先頭へ