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知って得する法律情報

名古屋市の契約違反によるヘルパー派遣事業所の廃止を問う、梅尾裁判

2007年1月15日

梅尾さんの裁判について

 梅尾朱美さんは全盲の視覚障害者です。

 梅尾さんは、1989年から名古屋市の職員ヘルパーによるホームヘルプを受け(名古屋市がヘルパー派遣事業所として登録)、全盲の夫と協力しながら、仕事をし子育てをしてきました。

 ところが2005年2月、名古屋市は、一方的に3月末でのヘルパー派遣事業所の廃止を宣告し、民間事業所の一覧表を送りつけて、他と契約し直せ、と言ってきました。

 当時梅尾さんは、名古屋市との間で2005年9月末までホームヘルプを受けるという契約をしていましたので、これは明かな契約違反です。もしこんなことが認められるのであれば、今後、民間事業所の都合による契約変更を許すきっかけになりかねません。

 また、ホームヘルプは家の中での仕事です。たとえば郵便物の整理などは、医療機関や金融機関からくる、健康や財産に関わるものなど、プライバシーに深く関わるものが少なくありません。守秘義務を持つ職員ヘルパーに任せたい、たとえそれが無理だとしても、どの事業者と契約すれば安心なのか情報がほしいと思うのは当然のことです。しかし、梅尾さんには安心して他の事業所と契約するための情報は与えられませんでした。

 最後に、最も訴えたいことは、名古屋市が事業所を廃止したことによって生じる影響です。今回の裁判を通じて、市は、実質的には民間事業所の監督どころか実態把握さえ行なっておらず、行政として福祉を担う立場を放棄したかような対応をとっていることが明らかになってきました。

 障害者や高齢者の命と暮しを守るホームヘルプを、「コスト削減」のために民間任せにしてよいのでしょうか。このことを行政に問うていきたいと思っています。

 弁護士 山内益恵

緊急!!支援ハガキ運動にご協力ください

 梅尾裁判支援のため、点字と普通字併記の要請ハガキを送る運動をすすめています(裁判官宛て、名古屋市宛て、原告への激励ハガキの3枚セット)。この点字のハガキは、事務所においてありますので、ぜひお手にとってご覧になって下さい。ご賛同頂ける場合は、作成コストがかかっているため1セット100円のご協力をお願いしていますが、点字なので切手代は不要です。そのまま住所と名前を書いて投函してください。

 みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。

取り扱い団体: 名古屋市の契約違反によるヘルパー派遣事業所の廃止を問う、梅尾裁判を支援する会(略称梅尾裁判を支援する会)

連絡先: 〒461−0045名古屋市東区砂田橋3−2大幸東団地101−502
梅尾裁判を支援する会事務局 寺西昭 Tel 052−725−5282

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