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メールマガジン

ホウネット中小企業メールマガジン No.5

2010年8月6日

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 弁護士法人名古屋北法律事務所 ホウネット 中小企業メールマガジン No.5(6月7日発行) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 5月中は肌寒い天気があり、ようやく初夏らしいさわやかな天気になってきました。そ の季節にあった天候ではないと野菜の値段が上昇、体調がおかしくなるなど様々な悪 影響がでます。 最近、その季節にあった天候の重要さを改めて感じている日々です。本メルマガも、 みなさまに支えられて5回目の発行となりました。このメルマガの情報が、少しでもみ なさまにお役に立てればと思います。 ∞∞∞I N D E X∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ○コラム 「参議院選挙と中小企業(1)」 弁護士 長谷川 一裕 ○「中小企業経営に役立つワンポイント豆知識」       『労働者の健康と安全(5)−職場の管理体制を整える−』 弁護士 加藤 悠史 ○ホームページ更新情報 ○編集後記 ■□コラム━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇◆◇「参議院選挙と中小企業(1)」◇◆◇◆   弁護士 長谷川 一裕 鳩山総理が退陣し、新たに菅内閣が発足しました。普天間基地、政治とカネの 問題で民主党の支持率が急降下したための政変でしたが、看板を替えるだけで は政治は変わりません。 さて、7月に迫った参議院選挙では、中小企業に関する施策も争点として問わ れそうです。民間信用調査会社の帝国データバンクの調査によると、09年の1 年間で企業倒産(法的整理)が1万2866件、廃業や休眠等による企業の「消 滅」が約2万7000件、合計4万の企業が消えたそうです。 もちろん、産業構造の変化等によるものもあると思いますが、私は政治が中小 企業に対する必要な施策を怠っていることが大きく影響していると思います。 中小企業にとって、円滑な公的融資を受けられるか否かがその存続を左右する 場合があります。中小企業は大企業に比べ担保力が弱いため、全国に52ある信 用保証協会が行う信用保証制度が重要ですが、その保証額は以前は融資額の全額 でした。ところが、小泉内閣の競争原理の強化という政治路線の中で、セーフテ ィーネット保証等を除く一般の補償について、融資額の8割とされました。「部 分保証」です。これにより一般保証額は激減したのです。この制度改悪には民主 党まで「改革」だからと賛成しました。 中小企業に対する政府の施策を拡大するためには、その基本姿勢を明確にする 必要があります。鳩山内閣は、今年の2月に「中小企業憲章研究会」を立ち上げ、 5月に中小企業憲章草案を発表しました。これは、極めて重要な動きです。大企 業中心の政治ではなく、地域経済を支え雇用を生み出す中小企業を日本経済の中 核として位置づけることを基本理念とした充実した憲章にしていかなければなり ません(続く) -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ ◆◇「中小企業経営に役立つワンポイント豆知識」◇◆       『労働者の健康と安全(5)−職場の管理体制を整える−』 弁護士 加藤 悠史 前回は、「安全衛生管理体制」を整備についてでした。これは、一般的な安全管理体 制のことですね。今回は、特に危険な作業についての法律の規制の話です。仕事柄、 あまり関係のない方もいるかと思いますが、そんなものかと思って、聞いてください。 本題ですが、生産現場や建設工事現場で労働者が従事する作業の中には、適切で 安全な操作を行わないと危険な作業がありますよね。例えば、ボイラー等のように爆 発・破裂するおそれがある機械設備や、移動式クレーンや車両系建設機械等のように 、転倒・衝突のおそれがある機械設備なんかの運転・操作をする場合です。 このような操作をする場合には、業務の内容に応じて、(1)都道府県労働局長の免許 (2)都道府県労働局長の登録を受けた者が行う技能講習の修了(3)厚生労働省令で 定める資格の取得のいずれかが必要になっているんです(労安法61条)。どんな作 業にどんな資格が必要かは政令で細かく決められています(労働安全衛生法施工令 20条を参照、http://www.houko.com/00/02/S47/318.HTM) これは、危険な作業をする人についての規制でしたが、ほかにも危険性がある機械に ついては、労働大臣が定める規格や安全装置を具備しないと使用することだけでなく て、売ったり、貸したりも出来ないとされています(労安法42条、労働安全衛生法施工 令13条)。 条文などを見ていただければわかると思いますが、本当に細かいところまで規制がさ れていますよね。それくらい危険な作業の場合には慎重にしなければならないという 責任が経営者にはあるのだと思いますが、すべての規制を覚えるなんてことはとても 出来ません。 大事なことは、危険な作業をすることになったときに、その作業は何か講習などなかっ たか、機械の安全性は基準を満たしているか、と気にかけてみることなんだと思いま す。とり返しのつかない事故を防ぐために。 ■□ホームページ更新情報━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「青春18きっぷの旅 第三弾 東海道線から身延線へ、中央西線で名古屋へ戻る旅」 参与 立木 勝義 富士山を見るなら冬の日がよいとは先人からの教えです。3月20日の土曜日の休みを 利用して青春18キップで身延線に乗ることにしました。静岡県の身延線(富士甲府間 88.4キロ)に乗り込むためには、東海道本線「富士駅」に午前10時19分発の「甲府行き 」に乗車することが絶対条件です。 http://www.kita-houritsu.com/?p=1914 ■□編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最近はすごしやすい天候が続いています。 こんなときは、事務所の窓を開けて風通しを良くすることでさわやかな気分となりま すが、夕方になると肌寒くなります。こんなときは、体調を崩しやすくなるので注意が 必要ですね。(TK) 当メールマガジンにご感想や御意見がございましたら、下記アドレスにて返信してくだ さい。 ↓↓↓↓↓ご感想や御意見はこちらから↓↓↓↓↓ hounet-sme@kita-houritsu.com ↓↓↓↓↓ブログのバックナンバーをご覧いただけます↓↓↓↓↓ https://g104.secure.ne.jp/~g104135/melmag/ ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼ 【中小企業メールマガジン】 中小企業メールマガジン No.5 6月7日発行 発 行 日:月2回・月曜日発行(休刊:祝日、年末年始など) 創刊日:2010年4月5日 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 【発行元】                            ======= 弁護士法人名古屋北法律事務所 =======  ======= 暮らしと法律を結ぶホウネット =======  ─┌──┐ 〒469-0819 名古屋市北区平安2-1-10 第5水光ビル  ─│\/│ TEL:052-910-7721 FAX:052-910-7727        ─└──┘ MAIL: hounet-sme@kita-houritsu.com HP:http://kita-houritsu.com/ Copyright(C) 名古屋北法律事務所 All rights reserved.

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