中小企業メールマガジン No.16
2010年12月14日
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 弁護士法人名古屋北法律事務所 ホウネット 中小企業メールマガジン No.16(11月24日発行) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 最近、新聞を読んでいたら、惑星探査機はやぶさの記事が載ってい ました。記事によると、はやぶさは惑星イトカワの微粒子の回収に成功したとのことでした。もし、その微粒子をさらに詳しく調べて、地球には存在しないものが発見されると思うと何かワクワクしてきます。最近は暗く悲しいニュースが多いですが、こんなワクワクさせるニュースが多くなるといいなと思いました。 ∞∞∞I N D E X∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ○コラム ◆◇「第一期ホウネット経営塾を終えて」◇◆ 参与 立木 勝義 「第一期ホウネット経営塾(全6回)は10月28日の講座をもって修了する ことができました。この「経営塾」を始めようと考えついたのは、私が長年お世話になりました愛知中小企業家同友会で経営についての学びから、「社長さんがんばって」という思いを強く持ったからです。」 ◆◇「中小企業経営に役立つワンポイント豆知識」◇◆ 『債権の回収(1)―債権の回収とは何か―』 弁護士 鈴木 哲郎 「今回からは、「債権の回収」をテーマに、中小企業経営に役立つ知識 をお届けしていきたいと思います。第1回である今回は、債権の回収という言葉の意味を簡単に整理してみましょう。」 ○ホームページ更新情報 ○行事案内 ○編集後記 ■□コラム━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇『第一期ホウネット経営塾を終えて』◇◆ 弁護士 参与 立木 勝義 第一期ホウネット経営塾(全6回)は10月28日の講座をもって修了することができました。この「経営塾」を始めようと考えついたのは、私が長年お世話になりました愛知中小企業家同友会で経営についての学びから、「社長さんがんばって」という思いを強く持ったからです。 また、法律事務所という資源を社長さんにしっかり活用していただき、 自社の営業や人事、労務管理などに生かしていただく機会を提供することで、少しでもお返しができないかと考えたからであります。この思いに応えていただき同友会の会員企業の社長や士業の方々の協力をいただいて「経営塾」をスタートすることができました。 まずは、自社の経営や事務所の経営でお忙しい中を、今回の「経営 塾」の講座を担当いただきました税理士の小島光一さん、社会労務士の八橋昭郎さん、会社経営の平沼辰雄さんに感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。 事務所からは、塾長の私と長谷川一裕弁護士と加藤悠史弁護士が それぞれのテーマで講座を受け持ちました。その結果は、次のようになっております。延べの参加者は17名で平均の参加回数は4.6回。うち、5名の方が皆勤賞として表彰され、ささやかではありますが事務所からの記念品をお送りしました。 講座内容について設問では、9割の方から「大変よかった」との回答をいただき、「経営塾」を開いてよかったと思いました。さらに、自社の経営に参考になりましたかの設問では、「参考になった」という方が7割を超えています。この「経営塾」での問題提起が参加された企業の発展につながることを期待したいと思います。 みなさまもご承知のように日本憲法には主権者は国民であると明記 しております。その国民の中の7割が中小企業で働いております。また、法人の9割以上が中小企業です(2006年の総務省「事業所・企業統計調査」で421万社のうち420万社が中小企業)。私は、この中小企業が元気になってこそ、雇用も地域社会も元気になり活気が生まれると確信しています。その元気を維持し、持続発展していくためにも自社の経営体質の強化や顧客の満足度と社員満足度を掴んで離さない経営が求められていると思います。 第4回講座を担当された株式会社リバイブの平沼社長は、ゴミのマネ ージメントから自然と共存していく事業活動を目指していこうと自社の夢を語られました。そして、エネルギーの自給自足の実践から食の安心・安全と地産地消の「見える化」まで取り組む平沼氏の創造に参加者からも「多くの刺激を受けた」との声がよせられました。 また、企業経営に法律問題は「つきもの」です。講座では八橋昭郎社 会労務士より『会社経営に関わるリスクと対応』や長谷川一裕弁護士の『過労死を生まないための労働問題』のなかで企業活動の様々な法律問題をクリアする必要があることが提起されました。労災認定基準の変遷や安全配慮義務違反に基づく企業の損害賠償責任問題などとともに従業員との労働契約や就業規則を備えておくべき規則・規程として、全て法律問題が絡んできます。? 「備えあれば憂いなし」は昔からの言い伝えですが、現在もより必要になっているものと思います。 事業承継のための諸準備を膨大な資料を駆使して講義していただい た小島光一税理士の話は、参加者から「後継問題のプロセスとして役に立った。教科書にします」との感想がよせられるなど゛今回の「経営塾」での学びが参加企業の経営に生かされんことを切に望みます。 第二期「経営塾」に向けて、貴重な意見もいただいておりますので、 引き続き「中小企業の応援団の事務所」として前進することをお約束して結びとします。 参考資料 第一期「ホウネット経営塾」カリキュラム 2010/5/27〜2010/10/28 5月27日 テーマ『中小経営者のリーダーシップとは』 講師 立木勝義(名古屋北法律事務所・参与) 6月24日 テーマ『事業承継と税金対策』 講師 小島光一(小島会計事務所・税理士) 7月22日 テーマ『会社役員の責任と法律問題』 講師 加藤悠史(名古屋北法律事務所・弁護士) 8月26日 テーマ『社長の悩み事ごと「ぶれない経営姿勢」』 講師 平沼辰雄(株式会社リバイブ・社長) 9月24日 テーマ『会社を守る、会社を創る規則と活用』 講師 八橋昭郎(八橋社会保険労務士事務所・所長) 10月28日 テーマ『過労死、精神疾患を生まない職場をめざして』 講師 長谷川一裕(名古屋北法律事務所・所長弁護士) -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ ◆◇「中小企業経営に役立つワンポイント豆知識」◇◆ 『債権の回収(1)―債権の回収とは何か―』 弁護士 鈴木 哲郎 今回からは、「債権の回収」をテーマに、中小企業経営に役立つ知識 をお届けしていきたいと思います。第1回である今回は、債権の回収という言葉の意味を簡単に整理してみましょう。 企業の活動は、取引である契約を中心として行われ、契約によって生 じる債権債務の履行を通じて正常な活動が行われますが、ときに、病理現象として債務不履行や、ひいては支払不能となって倒産ということが起こりえます。 債権の回収は、そうした場合に問題となります。 売買契約を想定すると、一般に、買主が商品代金を支払わない場合 に、これを支払わせる方法としては、任意に支払わせる方法と、強制的に支払わせる方法の二つが考えられます。 (1)任意的回収 買主と直接交渉して任意に支払ってもらう方法です。 取引期間が長期にわたっている場合には、その過程で取引上いろい ろな貸し借りがあったり、人間的な絆ができていたりすることがあります。こういった従来の信頼関係に報いるために、倒産必至となっても、買主が支払いに応じてくれることがあります。 また、買主が売主に再建への支援を期待して、支払いをすることもあ ります。 (2)強制的回収 商品代金を強制的に支払わせるためにまず考えられるのは、訴訟を 提起し、これに勝訴したうえで、その勝訴判決に基づき買主の財産を強制的に処分してお金に換え、配当を受けるという流れです。 あるいは、買主が破産や会社更生といった法的手続に入るのであれ ば、売主は、法律の定める手順に従って、債権者として配当を受けることになります。 しかし、配当ということになれば、各債権者の債権額に応じて平等に 分配されることになります。これを債権者平等の原則といいます。そのため、買主(債務者)の資力がすべての債権を弁済するのに足りないときは、時間と費用がかかる割に、十分な回収ができません。 そこで、こうした問題をクリアするために、他の債権者に優先して支払 いを受けるための手段として「担保」というものがあります。担保についても、この連載の中で詳しく説明していく予定です。 ■□ホームページ更新情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎HP「経営塾の報告」 経営塾講義レポートを載せてあります。是非ご覧ください。 http://www.kita-houritsu.com/?p=1837 ◎HP「知って得する法律情報」 HPにある「知って得する法律情報」では、ホウネット経営塾の講義レ ポートや最新の法律情報が多くあります。是非ご覧ください。 http://www.kita-houritsu.com/lawnews/ ■□行事案内 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 いのちの山河−日本の青空2 小牧上映会のお知らせ 日時 11月27日(土) 時間 第1回 10時30分〜 第2回 14時00分〜 第3回 18時30分〜 会場 あさひホール(ラピオ5階) 名鉄小牧線・小牧駅西側 上映券 前売券 大人1200円 当日券 大人1500円,小中校生 800円 ホウネットでも前売券扱っています。 ■□編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 秋も深まり、運動するにはもってこいの気候になりました。最近、私の趣味の一つである自転車に乗って出かけることが多くなりました。自転車に乗ると体を動かすことによる爽快さだけでなく、今まで気が付かなかったことも見つけることができます。最近では、家から少し離れたところの住宅地の真ん中に古い寺があったことです。そこは新興住宅地なので、まさか古い寺があるとは思わなかったです。たまには、自転車に乗るようにゆっくりと過ごす時間も必要なのかなと思いました。 当メールマガジンにご感想や御意見がございましたら、下記アドレスに て返信してください。 ↓↓↓↓↓ご感想や御意見はこちらから↓↓↓↓↓ hounet-sme@kita-houritsu.com ↓↓↓↓↓ブログのバックナンバーをご覧できます↓↓↓↓↓ https://g104.secure.ne.jp/~g104135/melmag/ ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼ 【中小企業メールマガジン】 中小企業メールマガジン No.16(11月22日発行) 発 行 日:月2回・月曜日発行(休刊:祝日、年末年始など) 創刊日:2010年4月5日 ↓↓↓↓↓本メールマガジンの登録はこちらから↓↓↓↓↓ hounet-sme@kita-houritsu.com ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 【発行元】 ======= 弁護士法人名古屋北法律事務所 ====== ======= 暮らしと法律を結ぶホウネット ======= ─┌──┐ 〒469-0819 名古屋市北区平安2-1-10 第5水光ビル ─│\/│ TEL:052-910-7721? FAX:052-910-7727 ─└──┘ MAIL: hounet-sme@kita-houritsu.com HP:http://kita-houritsu.com/ Copyright(C) 名古屋北法律事務所? All rights reserved.