中小企業メールマガジン　No.38

2012年12月26日

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 弁護士法人名古屋北法律事務所　ホウネット 中小企業メールマガジン　No.38（2012年9月27日配信） _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ∞∞∞Ｉ　Ｎ　Ｄ　Ｅ　Ｘ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ○コラム ◆◇「中小企業経営に役立つワンポイント豆知識」◇◆ 『知的財産法（７）−著作権トラブル相談室−』 ◆◇『福祉事業者のための経営セミナー』開催中です！◇◆ ○行事案内 ○編集後記 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ■□コラム━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇「中小企業経営に役立つワンポイント豆知識」◇◆ 『知的財産法（７）−著作権トラブル相談室?−』 弁護士　鈴木　哲郎 今回も、著作権にまつわる身近な問題について取り上げます。 「店舗における音楽の利用」について、みなさんは考えたことがあるで しょうか。 Ｑ．私は飲食店を経営していますが、店内でＢＧＭとして音楽ＣＤをかけ ることは著作権法上問題ないでしょうか？ Ａ．問題になり得ます。 自分で買ったＣＤをどう使おうと自由だと思われるかもしれませんが、そう ではありません。 お店に来たお客さんのように不特定の人に向けてＣＤを流すという行為は、 著作権法でいう「演奏」に当たり、著作権者の「演奏権」を侵害する可能性 があるのです（自分が演奏しているわけじゃないのに「演奏」というのが、 なかなか分かりづらいところです）。 また、著作権法では、営利を目的としない演奏であれば許される（＝無許可 でできる）という定めもあるのですが、お店でＢＧＭとして流すような場合は、 「営利目的がある」と考えられています。お店の雰囲気作りやお客さんへの サービスのために利用しているからです。 したがって、店内でＢＧＭとしてＣＤをかけたい場合には、著作権者の許可を 得なければなりません。著作権者というと、ＣＤに入っている曲の作詞家や 作曲家のことです。 では、ＡＫＢ４８の曲を使いたければ秋元康にお願いしに行くしかないので しょうか？彼はどこに行けば会えるのでしょうか？ 実際は、音楽著作物の場合、たいていＪＡＳＲＡＣ(日本音楽著作権協会）に 管理が委託されています。そのため、著作権者に直接連絡しなくても、ＪＡＳ ＲＡＣを通じて手続をすることで、著作権の問題についてはクリアすることが できます。 （詳細は、http://www.jasrac.or.jp/info/bgm/index.htmlをご覧ください。） -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ ◆◇『福祉事業者のための経営セミナー』開催中です！◇◆ 弁護士　長谷川　一裕 １　名古屋北法律事務所は、今秋から、名古屋市北部・尾張地域の介護事業 所、社会福祉法人等を対象とした「福祉経営セミナー」を開催することになりま した。セミナーの詳細は、ホームページに掲載されていますからご覧ください。 超高齢化社会の到来の中で、在宅介護、ショートステイ、訪問看護等、様々な 介護サービスを提供する事業所が開設されていますが、一部の大手を除けば、 事業を担っているのは殆どが中小零細企業です。その実情は様々ですが、 様々な法律問題、経営にまつわる問題を抱えていることがわかりました。 そこで、こうした介護福祉事業所経営に基礎知識を提供し、高齢者の権利が 尊重される安定した事業経営が可能となるようにしていきたいというのが、この セミナーの趣旨です。 ２　同セミナーの第１回講座が９月１日に開催され、約６０名が参加されました （初回だけは公開講座であったため一般参加が多く、ヘルパー等、介護現場で 働く方々の参加が目立ちました）。 講師は、「笑う介護士」としてマスコミでも人気の袖山卓也さんです。袖山さんは、 自らの介護福祉士としての体験に基づき、しんどい、きついと言われる介護の現 場に笑顔が溢れるようにするためには何が必要なのかを語り続ける講演活動を 全国規模で行っている方です。 袖山さんは、「五体満足な自分たちが笑顔を失う理由があるか」「介護は、食事・ 入浴・排泄・運動だと思っていませんか。介護保険もそうした考え方に立っていま す。しかし、間違っている。自立した生活。この先に人生がある。人生を支えてあ げる。生きていてよかったといえる時間を過ごしていただく。これが介護」と介護 の理念を語りました。 袖山さんは、「介護職員は、高齢者の体と脳＝認知能力を支えてきたが、それだけ では足りない」「心を支えないと人間は生きていけない。自殺者が３万人を超えて いる。自分の命も捨ててしまうこともあるのが人間。同じくらいの大切さで心を支え なければならない」「喜怒哀楽という感情を大切にしていく」と述べ、心を支え励ます 介護の大切さを強調しました。 袖山さんが介護現場に関わるようになったのは、アルバイトで老人病院に働いた時 の体験がきっかけでした。「三年間寝たきりのおばあさんが、一日中ベッドの上で生 活していた。一時間に一度の体位転換だけ。見た景色は窓と壁だけ」という姿を見 て、「壁だけ見せて死なせてたまるか」と思ったそうです。袖山さんは、おばあさんに 「何のために生きているのか聞かせてほしい。一度だけでも行ってみたいところはな いか」と聞いたところ、「福岡に住んでいる孫に会いたい」とのこと。それを聞いた袖山 さんは、孫の運動会のＤＶＤを送ってもらい見せてあげたそうです。袖山さんは、おば あさんから「３年間の入院生活で一番よくしていただいた。生きてよかった」と感謝され、 人間の笑顔を引き出すことができる介護福祉の仕事に就きたいと考えるようになった と語りました。 袖山さんは、「介護保険のあり方、この国をかえなければならない」と考えながら、１年 に１２０本講演、１０都道県で塾を開講する等、大奮闘中です。 袖山さんの活躍ぶりは、インターネットのホームページで閲覧できます。「笑う介護士」で 検索してください。 ■□行事案内━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆★福祉事業者のための経営セミナー★☆ 今回の長谷川弁護士のコラムで紹介した、福祉経営セミナーのご案内です。まだまだ 受講者募集中ですので、興味のある方は当事務所までお問い合わせください。 http://www.kita-houritsu.com/?p=4247 ★第２回　勇気・ちみつ・決断−介護施設立ち上げと展開★ 日にち　：１０月６日（土）１４：００〜１６：００ 場所　　：名古屋国際センター３階　第二研修室 講師　　：ゆうあいグループ　代表　丹波正史 ★第３回　養介護施設における高齢者虐待をなくすために★ 日にち　：１１月２日（金）１８：３０〜２０：３０ ※他の開催時間帯と違いますのでご注意ください 場所　　：愛知県産業労働センター（ウインクあいち） 講師　　：弁護士法人名古屋北法律事務所　弁護士　長谷川一裕 ★第４回　介護事業所における労務問題★ 日にち　：１２月１日（土）１４：００〜１６：００ 場所　　：愛知県産業労働センター（ウインクあいち） 講師　　：八橋社会保険労務士事務所　特定社会保険労務士　八橋昭郎 ★第５回　利用者の財産管理、放っておいて大丈夫？★ 日にち　：２０１３年１月１２日（土）１４：００〜１６：００ 場所　　：愛知県産業労働センター（ウインクあいち） 講師　　：弁護士法人名古屋北法律事務所　弁護士　加藤悠史 ★第６回　みんなでささえ合う、地域福祉★ 日にち　：２０１３年２月９日（土）１４：００〜１６：００ 場所　　：未定（追ってご案内いたします） 講師　　：特定非営利活動法人　権利擁護支援『ぷらっとほーむ』理事　篠田忠昭 -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ ☆★無料法律講座★☆ ２０１２年９月から１２月にかけて、下記の講座を準備しております。いずれの回も 参加費はかかりません。ご興味、ご関心のある講座がありましたら、ぜひお気軽に ご参加ください。 http://www.kita-houritsu.com/?p=4301 ★知っておきたい相続の基礎知識★ 日にち　：９月２８日（金）１４：００〜１６：００ 場所　　：名古屋市守山生涯学習センター 講師　　：弁護士　鈴木哲郎 ★必携！　あなたを守る労働法　〜セクハラ・パワハラへの対処法★ 日にち　：１０月１７日（水）１８：３０〜２０：３０ 場所　　：名古屋市教育館 講師　　：弁護士　裵　明玉（ぺ　みょんおく） ★必携！　あなたを守る労働法　〜解雇、退職強要とのたたかい方★ 日にち　：１１月１５日（木）１８：３０〜２０：３０ 場所　　：ウインクあいち 講師　　：弁護士　加藤悠史 ★知っておきたい相続の基礎知識★ 日にち　：１２月５日（水）１４：００〜１６：００ 場所　　：名古屋市西生涯学習センター 講師　　：弁護士　山内益恵 ■□編集後記　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先日、３歳になる息子と二人で北海道に行ってきました。 私は北海道に住んでいたことがあるので、旅行というより第２の故郷への帰省 という感覚です。初秋といっても石狩地方は３０℃超え、地元の人の挨拶は 「せっかく来たのに暑いっしょ！」でした。 旅の中で、初めて北海道でSLに乗る機会がありました。汽笛を鳴らしながら山 の中や海岸線を力強く走る蒸気機関車の美しいこと！小さな駅に停車する機関 車に近づくと熱気が伝わり、時折漏れる「シューッ、シュッ」という蒸気の音も、まる で生きもののようです。 名古屋市の河村市長が、あおなみ線にSLを走らせると言い出しているようですが、 工場地帯の高架の上を走るSLというのがどうにも景観にそぐわない気がします。 大きな汽笛や黒煙も、近隣住民にとってはありがたいものではないでしょう。無理 に名古屋を観光地化するより先に、住民の暮らしを良くするために予算を使ってほ しいものです。 ↓↓↓↓↓ご感想や御意見はこちらから↓↓↓↓↓ hounet-sme@kita-houritsu.com ↓↓↓↓↓ブログのバックナンバーをご覧になれます↓↓↓↓↓ https://g104.secure.ne.jp/~g104135/melmag/ ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ 【中小企業メールマガジン】 中小企業メールマガジン　No.38（2012年9月27日発行） 発行日：月2回・月曜日配信（休刊：祝日、年末年始など） 創刊日：2010年4月5日 ↓↓↓↓↓本メールマガジンの登録はこちらから↓↓↓↓↓ hounet-sme@kita-houritsu.com ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 【発行元】 ＝＝＝＝＝＝＝　弁護士法人名古屋北法律事務所　＝＝＝＝＝＝＝ ＝＝＝＝＝＝＝　暮らしと法律を結ぶホウネット　＝＝＝＝＝＝＝ ─┌──┐　〒462-0819　名古屋市北区平安二丁目1-10　第5水光ビル3階 ─│＼／│　TEL:052-910-7721 FAX:052-910-7727 ─└──┘　MAIL: hounet-sme@kita-houritsu.com ＨＰ：http://kita-houritsu.com/ Copyright(C) 名古屋北法律事務所? All rights reserved.