中小企業メールマガジン №20
2011年3月28日
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 弁護士法人名古屋北法律事務所 ホウネット 中小企業メールマガジン No.20(2011年2月2日発行) _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ∞∞∞I N D E X∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ○コラム ◆◇自社の将来像を描き、外部に発信を◇◆ 参与 立木 勝義 ◆◇「中小企業経営に役立つワンポイント豆知識」◇◆ 『債権の回収(5)―強制執行―』 弁護士 鈴木 哲郎 ○編集後記 ■□コラム━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇自社の将来像を描き、外部に発信を◇◆ 参与 立木 勝義 先日、愛知中小企業家同友会の「2011年を読む」という講演会に参加しました。 立教大学経済学部教授の山口義行氏の講演でした。 演題は「中小企業の進むべき道〜 2011年を読む」でした。 内容は、経営者は時代を読み取る力をもて、経営は実態をつかむことが重要と強調。 リーマン・ショックから2年と4ケ月経過した日本の景気の見通しについて「5月から6月に踊り場を抜け出しそう」と予測し、その根拠として (1)設備投資が3年半ぶりに増加し、 (2)住宅の着工数も昨年の8月から増加している。 (3)人手の過剰感も解消している など先行きが晴れていると分析しました。 中小企業にとって、今が「よい人材を確保するラストチャンス」という。 そして、低迷する先進国経済のなかで市場や産業の構造変化に伴う大競争時代の幕開けであり、このもとで中小企業が生き残っていく課題は自己分析・自己表現力で売りをつくること。 つまり、自社の強みと立ち位置を明確にすることが大切で、経営者は自社の将来像を具体的に描き、それを第三者にアピールする力をもつことであるといわれました。 激動の時代はチャンスであり、経営者は時代を読み取り、専門家とのネットワークをつくって新しい時代は中小企業がつくるとの気概をもってほしいと講演を結びました。 年が明けて早1ケ月が過ぎました。ことし10周年となる事務所の経営課題は新規の事業に挑戦することから始まるものと検討を加えています。 山口氏の「売り上げの5%で新しいことをやろう」との提起は自社に当てはまることです。 環境激化のなかで「生き残る法律事務所」をめざし、5年後の事務所の将来像を描くときと痛感しました。 (2011年2月1日筆) -+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+ ◆◇「中小企業経営に役立つワンポイント豆知識」◇◆ 『債権の回収(5)―強制執行―』 弁護士 鈴木 哲郎 前回は、債務名義についてお話ししました。 債務名義の中には「確定判決」というものがありましたが、裁判を起こした結果、たとえば「被告は原告に対し100万円を支払え」という確定判決が得られたとしましょう。 これを受けて債務者(被告)が債権者(原告)に対し素直に100万円を支払ってくれれば問題ありません。 しかし、相手がそのとき現金を持っていなかったり、持っていても意地になって払ってこないこともあるでしょう。 そんなとき、「強制執行」が必要となります。 強制執行とは、債務者の財産を差し押さえて強制的に現金に換え(これを「換価」といいます)、そこから債権者が配当を受けるという手続です。 債務者の財産としては、以下のようなものが考えられます。 (1)不動産 不動産(土地や建物)は換価価値が高いため、債務者が不動産を所有しているならば、それを強制執行の対象とするのは効果的です。 (2)預金 債務者が金融機関に預金を有する場合は、その預金(これは金融機関に対する債権です)を差し押さえる方法が有効であり、また実務的にもよく行われています。 (3)給料・報酬 債務者が従業員・役員として勤務している場合は、その給料債権・報酬債権を差し押さえると、債務者が勤務している限り、その勤務先から直接金銭の支払いを受けることができます。 ただし、支払いを受けられるのは給料額の4分の1のみです。 (4)売掛金 債務者に回収していない売掛金があると、その売掛金債権を差し押さえることにより、回収が可能です。 ただし、差し押さえに当たっては、債権の特定のために、売掛先が誰か、売掛金がどのように発生したかといったことの特定がある程度必要となります。 上記の他にも、自動車や貴金属等の動産、特許権等の知的財産権など、強制執行の対象となる財産はいろいろ考えられます。 強制執行に当たっては、債務者の所有する資産を調査し、換価可能な財産を発見することがまず重要になってきます。 ■□編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今年に入って、事務所内の「中小企業対策チーム」のメンバーである弁護士3名・事務局2名で、顧問先の会社訪問をおこないました。 1月18日一宮市の鳥越樹脂工業(社員数150名)へお邪魔しました。 大柄な鳥越社長に出迎えていただき、早速、会社概要や工場の設備などを案内していただきました。 「一社依存型」の経営体質から脱却していたので、リーマン・ショックに直面しても影響が少なかったことや早くから経営者として5年、10年先をみて、手を打ってきたことが生きていると強調されました。 また、自社のナンバーワンの技術者を大手に派遣して経験を積ませて、「まず、自社の実力をしっかりつける」「将来の柱になる事業」の創造など挑戦する社長の一言が身にしみました。(K・T) 当メールマガジンにご感想や御意見がございましたら、下記アドレスにて返信してください。 ↓↓↓↓↓ご感想や御意見はこちらから↓↓↓↓↓ hounet-sme@kita-houritsu.com ↓↓↓↓↓ブログのバックナンバーをご覧できます↓↓↓↓↓ https://g104.secure.ne.jp/~g104135/melmag/ ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼ 【中小企業メールマガジン】 中小企業メールマガジン No.20(2月2日発行) 発行日:月2回・月曜日発行(休刊:祝日、年末年始など) 創刊日:2010年4月5日 ↓↓↓↓↓本メールマガジンの登録はこちらから↓↓↓↓↓ hounet-sme@kita-houritsu.com ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 【発行元】 ======= 弁護士法人名古屋北法律事務所 ====== ======= 暮らしと法律を結ぶホウネット ======= ─┌──┐ 〒469-0819 名古屋市北区平安2-1-10 第5水光ビル ─│\/│ TEL:052-910-7721 FAX:052-910-7727 ─└──┘ MAIL: hounet-sme@kita-houritsu.com HP:http://kita-houritsu.com/ Copyright(C) 名古屋北法律事務所 All rights reserved.