文字サイズ 標準拡大

事務所だより

「とり戻そう 子どもたちの笑顔を パートII」

2006年8月9日

1 「子どもセンター パオ」って?

7月1日、中区役所ホールにおいて、愛知県における子どもの権利・全国イベントとして、「取り戻そう子どもたちの笑顔を パートII」という講演会・シンポジウムが行なわれました(これはNPO法人設立記念イベントでもありました)。
「パートII」というからには、当然「I」があります。
今回は、昨年6月に行なわれた新垣勉さんの歌と講演の夕べに続き、子どもの自立支援シェルターへの市民の皆さんの理解を深めて頂くことを目指すものでした。
「子どもの自立支援シェルター」、イメージが湧くでしょうか?
たとえば、親からの虐待によって家庭で安心して暮らせない子ども、引き受け手がないばかりに少年院におくられる少年…残念ながら日本の社会の中には、家庭 に戻れず、しかし福祉的な保護の手からもれてしまい、その日、安心して生活できる居場所がない子どもたちがいます。そんな子どもたちに居場所を作りたい、 緊急に対応できるシェルターがほしい。
居場所のない子どもたちと接してきた、愛知県弁護士会の子どもの権利特別委員会有志は、このような思いから、福祉関係や精神科医、研究者の方々と共にシェルター開設の準備を進めてきました。
そして、念願の、子どものためのシェルターが、もうすぐ開設される予定の「子どもセンター パオ」なのです!

 

2 イベントは大成功!

7月1日当日は、タレントの矢野きよ実さん、子どもシェルターを実際に運営されている、NPO法人「カリヨン子どもセンター」理事長の坪井節子弁護士、そしてイベント当日の設立総会において「パオ」の理事長に選任されたばかりの多田元弁護士の3人から、子どものシェルターへの思いをたっぷり伺うこと ができました。
人と人との「出会い」やつながりを大切にされている矢野さんの率直で温かいお話に心がほんわりし、何かしたいな、と思ったところに、子どものシェルターを運営している坪井弁護士から、今の子どもたちのおかれている凄まじい現実を聞きシェルターの必要性を痛感。凄まじい状況にある子どもに出会ってしまったら何かせずにはいられない…。
会場にいらして下さった多くの方々の温かいご支援とエネルギーをいただいて、「パオ」はNPO法人として好スタートを切りました。

 

3 今後のパオにご注目を

「パオ」という名称は、モンゴルの組み立て式の家が、モンゴルを吹き荒れる風から人々を守るように、傷ついた子どもたちがシェルターや子どもセンターの支援によって守られ癒されて、次のステップに進んでいけるようにという思いを込めてつけられました。
子どもたちに居場所を提供するシェルターですから、施設が子どもたちの受け入れを始めれば継続的な運営資金が必要となります。
また、シェルターが受け入れた子どもたちの自立を支援していくためには、司法、福祉、地域などで、子どもたちを真ん中においたネットワークの輪をもっともっと広げていかなければなりません。
「パオ」は、これからが勝負です。どうか、みなさまの幅広いご支援を、よろしくお願い致します。

 

4 連絡先等

*子どもセンターパオに関するお問い合わせは、下記事務局宛お願いします。
【事務局】
名古屋市東区泉1−12−23千晶ビル102号 高橋直紹法律事務所内
Tel&Fax 052-951-1680
E−mail kodomo−pao@infoseek . jp

*子どもセンターパオでは、運営資金としてのご寄付を募っています。皆さまのご支援をお願いいたします。
【銀行口座】三菱東京UFJ銀行大津町支店
(普)5130526
「子どもセンターパオ」

このページの先頭へ