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事務所だより

人権擁護大会プレシンポ(愛知県弁護士会他主催)

2005年10月1日

事務所から長谷川弁護士が参加

人権擁護大会プレシンポ

 10月1日、テレピアホールにて『アジアの平和と憲法9条−日本の若者・アジア留学生と語る−』と題して愛知県弁護士会他主催のシンポジウムが催されました。憲法改正が謳われる今、憲法9条とは何か、アジアの中の日本とはどのような国なのかを、留学生と日本の若者を交えて語り合いました。当事務所からは、長谷川一裕弁護士が憲法問題特別委員会の副委員長として参加、討論会の司会進行を務めました。

 シンポは2部構成で、1部では中日新聞常務取締役の小出宣昭氏、三重大学教授の児玉克哉氏、名古屋大学教授の愛敬浩二氏がそれぞれの憲法9条に対する思いを語りました。

 2部では、留学生5名(韓国・中国・台湾・カンボジア・ウズベキスタン)と日本の若者が討論しました。「戦争どころか大阪万博さえ知らない私たちに謝ってほしいと言われても正直戸惑ってしまう」という日本人学生に対し「日本軍に祖父母が殺された話を両親から聞いて育てば、反日感情が生まれるのは自然なこ と」と中国の留学生。また、会社役員の「大人の都合で勝手に解釈の変えられる憲法であってほしくない。自衛隊の存在を明記すべき」という改憲の意見に対しては、祖父が無理矢理戦争に駆り出されたと話す日本人の青年から「武力を持つことを宣言するよりも、友好関係を築き、武力を持たないと宣言する方がより現実的である。自衛隊をコントロールするという話もあり得ないと思う」と反対意見が出されました。

 討論会を通して、日本人とアジアの人々、改憲派と護憲派がもっと話し合い、相互に理解することが必要だと感じました。小出宣昭氏の「リアリズムという言葉 がよく出てきたが、リアリストは長生きしない。理想と現実があるのなら、若いうちはロマンを追いかけても良いのでは?」という結びの言葉が印象的でした。

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